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6. 安全性について

アドベンチャーレースの参加における危険性はレース自体や、また参加者によって変わってくる。マルチスポーツ競技においては過去数人の死亡報告がされているが、近年における3件の死亡事故はアドベンチャーレースの安全性についての議論を一層強めることになった。2003年6月、ドミニク・ロバートはレイド・ゴロワーズのカヌーセクションに参加中、水中に押し留まれてしまい死亡。2004年9月21日、ナイジェル・エイロットはプライマル・クエストのオリエンテーリングセクションにおいて落石にあたり死亡。エドゥアルド・デルガド・ロサスは2005年2月24日、エクストリーム・アドベンチャー・イダルゴ(The Extreme Adventure Hidalgo)で1キロのスイミングセクションの最中に死亡。
これらのアスリートの死はアドベンチャーレースの安全性についての議論に火を注ぐことになり、何人かの参加者はアドベンチャーレースにおいて国際規定の必要性を訴えた。ナイジェル・エイロットの死により、大衆の視線と加熱した議論は選手達の安全確保に関する責任問題を取り囲んだ。
ナイジェルが死亡したのはプライマル・クエストのオリエンテーリングセクションの最中だった。ナイジェルと彼のチームは他のルートでは大きく遅れをとってしまうため、堆積層の地滑り地点を降りることを選んだ。ナイジェルのチームメイトを含む幾人かはレースのコース設定が無責任で無理があり、選手を不必要な危険に晒していると主張した。が、もう一方の選手達はナイジェルと彼のチームが直面した危険は誰にでも分かるもので、このスポーツがアドベンチャーレースと呼ばれる所以であると言っている。
またより熱帯に近い地域においては、普段は接触することのないような病原体と接触する危険性もあることに留意すべきである。2000年のマレーシア・ボルネオ“エコ・チャレンジ”では何十人もの参加者がレプトスピラ症に感染、病院に運び込まれた。幸いにも死亡者は出なかった。
上記以外に耐久レース中における通常の健康管理及び安全対策の懸念として脱水症状と熱中症が上げられる。適切な量の飲料水及び電解質・液の携行はこれらの懸念を最小限に留めるためにも必要不可欠である。
カナダアドベンチャーレーシング協会(The Canadian Adventure Racing Association: 登録アマチュア競技協会)はカナダ国内大会用に包括的な安全対策指針を立案した。この安全対策指針は実用書であり、数回にわたり専門家や政府機関の手により改定がなされている。これはカナダ中のアドベンチャーレーサーにとって安全基準として役立つことになる。

 

英語版Wikipediaより2011年12月3日に原文取得
http://en.wikipedia.org/wiki/Adventure_racing
翻訳者 稲田 正人
加筆・修正・監修 Adventure-J.com

 

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